フッ素がむし歯予防に果たす割合

高濃度フッ素製品がついに一部許可されました

以前は日本国内では高濃度フッ素をふくむ歯磨き粉や洗口液(口をゆすぐ際に使ううがい薬)は市販の製品の販売が許されていませんでした。これは法律上の制限であり、「高濃度のフッ素製品は市販すると思わぬ事故をひきおこすおそれがある」という理由があったためです。しかし、近年ではこの規約が一部制限解除され、日本でも高濃度(1450ppm程度)の歯磨き粉や洗口液が販売されるようになりました。
高濃度のフッ素をふくむ市販の歯磨き粉や洗口液の販売がはじまり、現在では一般のドラッグストアなどでもこれらの高濃度フッ素製品をみかける機会も多くなりました。そして現在、高濃度フッ素をふくむ歯磨き粉や洗口液を使ってむし歯予防をする人も増えており、歯に対する予防歯科の意識、つまり「むし歯を未然に防ぐ」という意識が日本人のあいだでも根付くきっかけになるのでは、とささやかれています。

全体の3%程度、むし歯予防に貢献するとされています

制限の緩和によって販売が許可された高濃度の歯磨き粉や洗口液などのフッ素含有製品ですが、これらの高濃度の歯磨き粉や洗口液を使うことによって、いったい、どの程度のむし歯予防効果のUPを見込めるのでしょうか?その答えは、歯科医師や学者など、有識者の認識や研究結果によって異なる意見はあるものの、おおむね「むし歯予防に対して全体の2~3%程度、予防に寄与する可能性がある」とされています。
「えっ、たった3%程度しかフッ素をふくむ製品の効果はないの?」とおどろかれた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この3%という数字はある意味で大きな役割ともつと考えることができるほか、逆の見方をすれば「3%程度しかむし歯予防に役立たない」という考え方もすることができます。

あくまでも大切なのは毎日の歯磨きと定期検診

フッ素をふくむ歯磨き粉や洗口液がむし歯予防に貢献する役割は全体の3%程度とされています。この数字を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれです。フッ素は歯のエナメル質がミュータンス菌がだす酸や食べものや飲みものにふくまれている酸によって溶けだしてしまう脱灰を回復する役割、つまり再石灰化を促進させる役割をもっています。
しかし、だからと言ってフッ素が「むし歯予防の万能アイテム」になり得る、という訳ではけっしてありません。フッ素は高濃度のものをふくむ歯磨き粉や洗口液であろうと、全体の3%程度のむし歯予防効果しかないのです。このため、フッ素がなんとかしてくれる、という考え方よりも、まずは毎日の歯磨きをしっかり行い、定期検診で歯科医院に定期的に通うことをおすすめします。

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