親子で同じ歯磨きを使うのがNGな理由

大人は歯周病用、子どもはむし歯用がベスト

小さなお子さんを持つ親御さんがご自身のお子さんと同じ歯磨きを共有することはあるかと思いますが、あまりおすすめできることではありません。その理由は、大人の歯磨き粉と子どもの歯磨き粉ではそれぞれの年齢層に最適なものを選択できていない可能性があるからです。つまり、年代ごとに最適な歯磨き粉を選べていないため、こうむるデメリットが増える、という訳ですね。
では、どのような歯磨き粉がそれぞれの年代に適しているのかと言うと、大人の場合は特に40歳以上の中高年の年齢層になるとむし歯よりも歯周病の発症リスクが増加するため、歯周病用の歯磨き粉が適しています。逆に、歯質が未形成・未発達の乳歯期(0歳から6歳ごろまで)や乳歯と永久歯が入り混ざる生え変わりの混合歯列期(6歳から12歳ごろまで)のお子さんの場合はむし歯にかかりやすいため、むし歯用の歯磨き粉を使用するのがおすすめです。

歯磨き粉の共有でむし歯や歯周病はうつる?

むし歯や歯周病は口の中にいる細菌が原因で発症します。むし歯はミュータンス菌、歯周病はカビ菌を主とする複数の歯周病菌によってひきおこされることが明らかになっています。つまり、むし歯や歯周病は感染症の一種と言えます。では、感染症であるならば、親子で歯磨き粉を共有するとむし歯や歯周病がうつるかと言えば、答えは「YES」です。しかし、歯磨き粉の共有が原因でむし歯や歯周病を発症するのかと言えば、「NO」とも言えます。
むし歯や歯周病はたしかに感染症の一種であり、人から人へ伝染する病気です。しかし、歯磨き粉を共有したとしてもかならずしもむし歯や歯周病がうつるとは限りません。大切なのはむし歯や歯周病は歯をきちんと磨いていれば発症リスクを高めることができる、という点です。もちろん、歯磨き粉を別々にして感染から身を守るようにするのは自由ですが、それよりもまずはしっかり歯磨きをすることから始めるようにしましょう。

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歯磨き粉のつけすぎはダメ

歯磨き粉はつけすぎてしまうと泡立ちが良くなりすぎてしまい、しっかり歯を磨けなくなる可能性があります。歯磨き粉を使用するときには歯ブラシの先、1cm程度の長さで十分です。歯磨き粉はたくさんつけると泡立ちが良くなるため、「きちんと磨けた」と錯覚しがちですが、つけすぎはかえって磨き残しがでやすくなるため、注意しましょう。特に発泡剤がふくまれている歯磨き粉は泡立ちが多くなりやすいので、使う量を制限することをおすすめします。

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